種付け頭数が少ないながら、その血をを残すべく頑張っている種牡馬とその産駒たちを応援するブログです。
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「調教後の馬体重」発表 大丈夫か?サンレイジャスパー マイナス2キロ
2008年08月01日(金) 21:09
JRAが先週の函館記念から試験的に実施している「調教後の馬体重」発表。

31日、小倉記念も同様に出走予定馬の「調教後の馬体重」の発表があった。

それによると、サンレイジャスパーは前走より2キロ減の488キロ。
約1年振りの前走が18キロ増と明らかな太目残りだったので、今回発表された馬体重は少し不安材料。
あとは、輸送でどれだけ減ってくれるか。


さて、ファンサービスの一環として取り入れたJRAのこの新たな試み。
ファンとしては、その情報から少しでも的中率向上に活かしたいところ。
だが、それもその活用次第。
間違った活用、見方をしてしまうと、逆に墓穴を掘ってしまいかねない。

例えば、今回と同様に「調教後の馬体重」の発表があった函館記念における馬体重変動データを単純にそのまま今回にも活用しようというような見方。
これはあまりに浅はかな発想。

なぜなら、函館記念の場合と今回では状況が大きく異なる点があるからだ。
函館記念の場合、ほとんどの馬が滞在調整だったのに対し、今回は全馬とも栗東で調整した後に輸送する。
調教後とレース直前の馬体重の変動という観点において、涼しい函館で滞在調整した場合と35度近い猛暑が続く中で栗東から小倉へ直前に輸送した場合を同じ土俵で比較してしまうのはあまりにナンセンス。
多くの競馬ファンには周知の通り、馬体重は輸送によって大きく減ってしまう場合が多々ある。
(もちろん、馬によっては輸送を苦にしなかったり、あるいは輸送で馬体が減ってしまってもレース当日までに短期間で回復できたりと、馬によって千差万別で一概には言えないが。)またあらかじめそれを考慮し、調教ではあまり負荷をかけずに余裕を残して仕上げる場合もある。
実際、函館記念でも調教後の馬体重に比べてレース当日の馬体重が大きく減ったミストラルクルーズ(−18キロ)とコンラッド(−10キロ)の2頭は、ともに美浦で調整し、直前に輸送した馬だった。それ以外の馬は皆、函館に滞在し、調整しており、そのほとんどが馬体重の変動は小さかった。
この函館記念の馬体重データと結果を照らし合わせて、上位に来た馬は揃って体重の変動が小さく、減ってもいなかったから、今回の小倉記念でも「体重の増減が小さく、減っていない馬」が馬券を検討する上でキーポイントになるだろうと単純に考えてしまうとしたら、あまりに短絡的でナンセンスな発想。
(結果的にそのような条件に該当した馬が上位にくることがあるかもしれないが、その場合はたまたまそのような条件に該当した馬が上位にきたのであって、そのような条件に該当したから上位に入れたという訳でないと考える方がスマート)

そもそもレースを予想する上で重要な要素となる「馬体」という観点における判断の本質は、「その馬にとって理想的な体になっているか」ということで、馬体重の増減はあくまでその目安に過ぎない。
当然の事ながら、「理想的な体」に近づくためには、前走より減っていた方が良い馬もいれば、逆に増えていた方が良い馬もいる。
また、成長期の馬であれば、馬体が大きくなったことで、体重が大幅に増加していても問題ない場合もあるし、逆に高齢の馬が夏場に体重増となった場合、発汗の減少など代謝機能の低下という問題が生じている場合もある。
だから、一概に夏場だから馬体は減るのは当然とも言えないし、馬体が増えているから好調の証とも言えない。
それを僅か1戦の事例だけを取り上げて、そのデータからまったく状況の異なるレースに出走するどの馬に対しても一様に、「増えていた方がいい」とか「減っていた方がいい」と極端に考えてしまうのは、本質から外れたナンセンスな発想で、言うなれば、それは単なる「数字遊び」に過ぎないとも言える。

体の代謝が活発になる夏場の競馬では、予想する上でも馬体重の増減が重要な目安となる。
だが、出走馬の状態の判断基準として、その目安を単純にどの馬にも一様に当てはめてしまうのは大きな間違い。
当然のことながら個々の馬の特徴を掴んだ上で、各々に対して別個に考えなければならない。

今回の小倉記念でも、サンレイジャスパーのように長期休養明けの前走で大幅に馬体が増えていた馬は減っていた方が良いだろうし、逆にヴィータローザのように前走で大きく馬体が減った馬は増えていた方が良いだろう。

狭い範囲の部分的なデータだけに頼って、短絡的に得た結論は、予想する上で参考になるどころかむしろ元凶なってしまうだろう。


連覇を目指す“鋼の夏女”サンレイジャスパー。
さあ、輸送でどれだけシェイプアップできるか。

頑張れ!ジャスパー!


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