種付け頭数が少ないながら、その血をを残すべく頑張っている種牡馬とその産駒たちを応援するブログです。
伝説を残した幻のGI馬 レジェンドハンター引退
2007年11月30日(金) 23:43


99年に笠松所属馬として中央へ参戦し、いきなりデイリー杯3歳Sで勝利を収め、続く朝日杯3歳Sでも2着に入ったレジェンドハンター(牡10)が、29日に笠松で行われたいろり火特別での6着を最後に現役を引退した。通算成績60戦26勝(うちJRA7戦2勝、重賞8勝)。
今後については未定。

同馬は、父サクラダイオー、母サクラソフティー(その父サクラショウリ)という血統。
母系はサクラチヨノオー、サクラホクトオー、サクラトウコウの3兄弟をはじめ、サクラプレジデント、サクラセンチュリー、サクラエイコウオーといった多くの活躍馬を輩出した名牝系。
父がマイナーなサクラダイオーでなければ、ひょっとしたら種牡馬入りできていたかもしれない。
マルゼンスキー産駒のサクラダイオーは南関東で6戦5勝という競走成績ながら種牡馬入り。その平凡な競走実績しては種付頭数には恵まれたが、活躍馬は本馬のみ。
サクラチヨノオー、ホリスキー、スズカコバン、ネーハイシーザーといったGI馬を輩出したマルゼンスキーの父系も繁栄することなく途絶えていった・・

それにしても、エイシンプレストンの半馬身差2着に敗れた朝日杯3歳Sは惜しかった・・
もしあれを勝っていたら、レジェンドハンターのその後の馬生も変わっていたかもしれない。
朝日杯3歳S以降は中央の重賞で馬券に絡むことはなかったが、それでも交流重賞の全日本サラブレッドCを制すなど、地元を笠松を中心に息の長い活躍を見せてくれた。
もうすぐ11歳になるという年齢まで現役を続けたのだからよく頑張ったと言ってあげたい。
レジェンドハンターはGI馬という伝説を獲り損ね、その名の通りとはいかなかったかもしれない。
だが、それでも10歳まで60戦を走り続けてきたレジェンドハンターはファンの心にそれぞれの伝説を残した名馬だったと思うのである。




メルマガ版では毎週、マイナー種牡馬の産駒のレース結果と
マイナー種牡馬を1頭ピックアップして特集する他、
マイナー種牡馬ランキングやマイナー種牡馬産駒番付も掲載しています。


「頑張れ!!マイナー種牡馬とその産駒たち」
のメルマガ版はこちらから無料で登録できます。 バックナンバーも見れます。
http://blog.mag2.com/m/log/0000170640/
キョウワアリシバ産駒ゴールドロビン まさかの種牡馬入り
2007年11月28日(水) 23:10
先日、JRAの競走馬登録を抹消されたキョウワアリシバ産駒ゴールドロビン(牡7)の種牡馬入りが決まった。
GI馬ですら種牡馬入りできないケースがあるほどレベルの向上した今の日本馬産界の中で、ゴールドロビンのわずか3勝という乏しい競走成績と地味な血統を考えると、この種牡馬入りは異例中の異例でとても驚いた。

ゴールドロビンは、02年12月の2歳新馬戦でデビュー。初戦から1番人気に支持されたが5着に敗れる。その後も安定した走りを続けたが勝ち切れず、ようやく初勝利を飾ったのは3歳9月の12戦目。
この初勝利がきっかけとなり、その後は2連勝し、準オープンクラスまで一気に昇級。
昇級初戦の03年12月フェアウェルSでも後のGI2着馬ヒシアトラスにクビ差の3着に入った。
さらなる活躍を期待されたが、ゴールドロビンの競走生活はこのときがピークで、この後は一気に転落していき、二度と馬券に絡むことはなかった。

ゴールドロビンの血統を見ると、父がマイナーなキョウワアリシバというだけでなく母系もかなり地味。
母系は千葉県の宮内省下総牧場が1920年代にイギリスから輸入したHelenagain(繁殖名:種道)を根幹とした系統。
この種道からは、通算21勝のヤマミチ(山道)や第1回東京優駿で牝馬ながら3着に入ったアサハギ(朝萩)などの活躍馬が出た。
種道の子孫からは、他にもコマヒカリ(58年菊花賞)ノボルトウコウ(スプリンターズS)、プレストウコウ(77年菊花賞)、近年ではカネツクロス(重賞3勝)、アミサイクロン(96年マーチS)、キタサンチャンネル(01年NZT3歳S)、キタサンヒボタン(01年ファンタジーS)といった活躍馬が出ているが、非常に地味な牝系。

このようなゴールドロビンを種牡馬にした関係者の情熱は素晴らしいと思う。
だが、種牡馬となってからがまた厳しい戦いとなる。
ゴールドロビンの奇跡を期待したい。



メルマガ版では毎週、マイナー種牡馬の産駒のレース結果と
マイナー種牡馬を1頭ピックアップして特集する他、
マイナー種牡馬ランキングやマイナー種牡馬産駒番付も掲載しています。


「頑張れ!!マイナー種牡馬とその産駒たち」
のメルマガ版はこちらから無料で登録できます。 バックナンバーも見れます。
http://blog.mag2.com/m/log/0000170640/
テイエムサンデー産駒ディアヤマト 重賞初制覇
2007年11月22日(木) 23:04
20日、園田競馬場で行われた兵庫ジュニアグランプリ(交流G2・ダート1400m)でテイエムサンデー産駒のディアヤマト(牡2)が1番人気に応える快勝で重賞初制覇を成し遂げた。
この勝利が父テイエムサンデーにとっても中央・地方通じての産駒重賞初勝利となった。
ディアヤマトはこれで通算成績を5戦3勝(うち地方2戦1勝、重賞1勝)とした。

外から2番目の10番枠に入ったレースでは、スタート直後にディアースパークルに外から前をカットされ、手綱を大きく引く不利があったもののその後は落ち着いて先団の後方を外から追走。向こう正面で早くも仕掛け外から進出すると、4コーナーで先頭に並びかける。直線に入ってすぐに先頭に立つとそのまま一気に突き放して、2番人気タカラストーンに2.1/2馬身差をつけて快勝した。

2走前の東京の特別戦で3馬身差の完勝で下しているタカラストーンが2番人気で2着に入ったように今回はメンバーが手薄で相手関係に恵まれた。
馬の力が他と違いすぎていたとはいえ、柴山もソツなく乗っていた。
前走で砂を被って下がってしまった勝負どころの3コーナーでは外を回したことで、砂を被らずにスンナリと上がっていけた。

柴山は今回の勝利でこれまでの鬱憤を少しは晴らすことができたのではないか。
このところ柴山は踏んだり蹴ったりの連続だった。
事の始まりは、1番人気で挑んだ菊花賞での自身の騎乗ミス。
そして、北海道2歳優駿でもディアヤマトで1番人気を裏切った。
だが、あれは馬の方が砂を被るのを嫌がり幼さを露呈したのが敗因。
そして極めつけはバルクの斜行の煽りを受けての天皇賞での降着処分。
藤田騎手の負傷で大役が回ってくるという運を菊花賞で活かしきれずに終わってから流れが一変した。
だが、そんな嫌な流れも今回の勝利で変わるはず。
そう悪いことばかりは続かないだろう。

今回の勝利で次走は全日本2歳優駿か。
今回よりメンバーはかなり強化されるだろが、今回のようなソツのない競馬ができれば好勝負できるだろう。

頭が高くて首をうまく使えない走りで、まだ荒削りな面があり、安定感には欠けるが、その分まだまだ強くなる余地はかなりある。
血統的にもむしろ晩成タイプで、これからどこまで強くなるのか、この馬の将来が本当に楽しみだ。


笠松所属でカルラネイチャー産駒のチェイリュイ(牡2)は、中団追走から追い上げたが4着に終わった。
地元ではここまで無傷の3連勝と敵なしだったが、さすがに交流重賞では厳しいか・・
地元で力をつけて、交流重賞でも通用するくらい強くなってほしい。



メルマガ版では毎週、マイナー種牡馬の産駒のレース結果と
マイナー種牡馬を1頭ピックアップして特集する他、
マイナー種牡馬ランキングやマイナー種牡馬産駒番付も掲載しています。


「頑張れ!!マイナー種牡馬とその産駒たち」
のメルマガ版はこちらから無料で登録できます。 バックナンバーも見れます。
http://blog.mag2.com/m/log/0000170640/

マイルCS 回顧
2007年11月20日(火) 23:34
GI4勝馬ダイワメジャーの底力を見せつけられたレースだった。
そしてそれを引き出したアンカツの持ち前の思い切りの良い騎乗も見事だった。
「天皇賞は大事に乗りすぎたし、負けてもいいから強引なレースをしようと強めに当たって出して行った」とレース後にアンカツが語ったように、昨年同様に積極的な早め早めの競馬で直線で早めに抜け出す。
外からスーパーホーネットが強襲してきたが、ここからがダイワメジャーの真骨頂。
勢いではスーパーホーネットの方が完全に上回っていたが、「ここからが本当の勝負」とばかりにもうひと伸びした。
昨年のこの時期は飛ぶ鳥を落とす勢いだったが、今秋はここまで2連敗。
GI4勝の強豪もさすがに衰えは隠せないという見方もあったが、それを完全に一蹴した内容だった。
位置取り、仕掛けどころとレース内容が昨年とまったく同じなら勝ちタイムも昨年とまったく同じ。
衰え知らずといった感じだが、ダイワメジャーも既に6歳。
今年限りで現役を引退し、種牡馬入りすることが既に決まっているが賢明な判断だろう。
喉鳴りを克服し、GI5勝という素晴らしい成績を残したダイワメジャーは立派という言葉に尽きる。

スーパーホーネットは惜しかった・・
「勝てると思ったけど、体を併せる形になってから、向こう(メジャー)がしぶとかった」という藤岡佑介の言葉通り、直線のこの馬の勢いからは念願のGI制覇を掴むかに思えた。
だが、ダイワメジャーに体を併せてしまったことで、それを掴み損ねた。
もし馬体が離れていたら、毎日王冠のチョウサンのように差し切っていたかもしれない。
それでも、藤岡佑介はうまく乗った。道中の位置取りも申し分ないし、直線に入ってもダイワに馬体を併せないように途中で左ムチから右ムチに持ち替え、冷静に最後の詰めも怠らなかった。
だが、アンカツが背後に迫り来る気配を察知し、右ムチを一発放って徐々にダイワが外に寄せてきたことで相手にうまく併せ馬に持ち込まれてしまった。
勝敗を決する相手となるだろう馬に直線で馬体を併せに行くという騎乗はアンカツがダイワメジャーに騎乗したときにはいつもやることだが、アンカツの巧さにしてやられた形だ。
敗れはしたが、スーパーホーネットはここにきてグングン力をつけてきている。
来年はマイルなら念願のGI制覇も可能だろう。
二千では明らかに長いので、天皇賞・秋に挑戦とか変な色気を出さずに、マイル前後の距離で切れ味を活かす競馬に磨きをかけていって欲しい。
そうすれば、念願のGI制覇はより近づくだろう。
そして、この馬にはロドリゴデトリアーノの後継になってもらいたい。

直線で大外から強襲し、3着に入ったスズカフェニックスはよくやった。
馬インフルエンザの影響から調整が遅れ、絶好調とまではいかない状態でここまでやれるのだからやはり能力はGI馬に違わないものを持っている。
当初はスプリンターズSに出走する予定はなかったように、本来はスプリントよりマイルの方が合っているタイプだけに、来春は安田記念が大目標となるだろう。
掛かり癖が直らずに距離を徐々に短縮してきたという経緯があるこの馬にとって今後の課題は精神面の強化。
精神的に成長すれば、二千も十分にこなせるはずなので、秋は天皇賞も視野に入ってくる。
来年はさらなる飛躍を狙うと同時に、6歳という年齢からも競走馬としての集大成的な勝負の年になるだろう。

アグネスアークは故障の影響か直線の最後で伸びを欠いてしまった。
レース後に左前繋靱帯炎が判明したが、ここまでの押せ押せのローテーションが祟ってしまったか・・
前走が初のGIで2着に入ったとは言え、直線の不利で悔しい思いをしただけに、次こそはという思いと同時にあと1戦なら何とか持ちこたえてくれるという願望が陣営にはあったのだろうが、ただでさえ脚にボルトが入っている馬なので、もっと慎重にレースを使うべきだった。
調教師としてはまだ経験の浅い河内師にとって、今回はいい教訓になったはず。
幸い、競走生命に支障をきたすような大事には至らなかったので、ほっとした。
とにかく怪我の完治に専念し、万全の状態でターフに戻ってきてもらいたい。

5着カンパニーは力負けではない。位置取りのまずさが全てだった。
「行きっぷりがいまひとつでした。中団からの競馬をしたかったのですが、原因はわかりません」(音無調教師)、「全然進まんかった。久々の右回りに戸惑ったとしか思えない」(福永騎手)という陣営の談話があるように、戦前に思い描いていた競馬ができず、不本意な結果に終わった。ダイワメジャーというしっかりした末脚の繰り出せる有力な先行馬がいたこのレースを勝つためには後方で脚を溜めるのでなく、ある程度の位置、つまりダイワメジャーを直線で交わせる位置につけたかったはず。だが、あまりの行きっぷりの悪さに最後は外を回す余裕がなくなり、仕方なく荒れた内を突かざるを得なくなってしまったのだろう。逃げたフサイチリシャールと好位から早めに仕掛けたマイネルシーガルなどの逃げ先行馬が潰れたことから単純に考えてしまうと前崩れの展開と写ってしまうが、レースの前半と後半のラップタイムがまったく同じということからも決して前が厳しい展開ではなかっただけに、中団からでも競馬のできるこの馬にとっては位置取りが後ろ過ぎた。
スタート直後から既に行きっぷりは悪かったので、右回りが敗因とは言い切れない。
この馬はこれまでカイ食いが細くなりがちでレースで使い減りしやすいタイプだったが、加齢とともにそれも徐々に解消され、6歳となった今年はいよいよ充実期に入ったと思われていたが、厳しい競馬となった天皇賞の反動が出たのかもしれない。
今回はスタート直後からレースに対する前向きさや気迫が感じられない走りだった。
目に見えない疲れなのか、あるいは精神的疲労か、とにかくこの馬は心身とももっとタフになる必要がある。
ちょうどダイワメジャーが心身ともタフになって王道を突き進んだように、GI級の能力を持つこの馬が欠けているものが、そういったタフさ、勝負強さだろう。
そういったものが備ったときにGIのタイトルを手にできるはず。
来年は7歳となるが血統的に晩成タイプなので来年こそ本当に勝負の年になる。

6着キングストレイルは、京成杯の内容、勝ちタイムから本来ならもう少しやれてもいい馬。
休み明けをマイナス14キロで快勝し、その後に押せ押せでレースを使い、今回が秋4戦目。状態のピークは過ぎていたのだろう。だが、この馬はここまで休養を挟みながら使われており、2歳8月という早いデビューながらまだ19戦しか出走していないので、まだ良くなる余地が十分にある。本格化はまだ先だろう。SS×ノーザンテーストという配合からも成長力は十分に期待できる。今後に期待がもてる馬。

7着エイシンドーバーはポン駆けが利くタイプとは言え、休み明けのぶっつけ本番ながらよく健闘した。ただ、GIではワンパンチ足りないのは明らか。GIでは伏兵の域から脱するのは厳しいだろう。

8着ベクラックスは位置取りが後ろ過ぎた。
硬い馬場を得意とし、日本向きとのことだったが、最後はメンバー中3番目に速い上がりタイムで追い込んでおり、その一端を見せてくれた。
うまく流れに乗れていれば、もっといい結果が出ていただろう。

9着ピンクカメオはこの程度だろう。力は出し切っている。
馬場が悪ければもう少しやれるのだろうが、良馬場のGIではあまりに荷が重過ぎる。
この馬はたまたまいろんな条件が嵌ってGIを勝ったが、レベルの高い3歳牝馬の中にあって、上位の馬とは1ランクも2ランクも下の実力しかない。
今後は血統的に合いそうなダート路線に矛先を変えた方がおもしろそう。

10着マイネルシーガルはダイワメジャーに真っ向勝負を挑んだ結果なので仕方ない。
小細工せずにこの馬の持ち味を出そうと堂々と勝ちにいった後藤の騎乗も天晴れ。
最初から勝負を捨てて掲示板狙いというような乗り方だったら、もっと上の着順にも入れただろうが、ファンも納得のいくレースだったはず。
2歳時から完成度の高い馬だったが、まだ上積みは望める。
ただ、GIでは底力が不足していることは否めない。

16着ローレルゲレイロは深刻だ。
立て直すのは厳しそう。
どう考えても2歳6月のデビューからダービーまで使いすぎ。
そんなに生き急がせなくても・・という感じ。
血統的には決して早熟ではないが、典型的な早熟馬として終わりそう。

18着ローエングリンはここまで本当によくやった。
お疲れ様と言いたい。
気持ちよく走らせたときは強さを発揮したが、この馬はもっと精神的にもレースぶりでも器用さがあれば、もっと良い成績を残せたはず。
ついにGIタイトルは獲れなかったが、能力は間違いなくGI級だった。
その血統は超一流だけに種牡馬としても成功できるだろう。
SS産駒の肌馬とも配合できるし(ただしHaloの4×3というクロスが生じる)、 Sadler's Wells、Mill Reefといった欧州の底力ある血が入っているのも魅力十分。
何年後かにマイナー種牡馬に仲間入りなんてことはまず無いはず。
そう願っている。
トーヨーリファール産駒ヨシノイチバンボシ 登録抹消
2007年11月18日(日) 23:14
05年かきつばた記念(交流G3)の覇者ヨシノイチバンボシ(牡6)が、地方競馬の競走馬登録を抹消された。今後については未定。

ヨシノイチバンボシは、数少ないトーヨーリファール産駒。
03年7月に名古屋でデビューし、2連勝を飾ると、同年12月の全日本2歳優駿(交流GI)では13番人気ながら3着に好走。翌年には岐阜金賞(笠松)で重賞初制覇し、さらに05年かきつばた記念ではノボトゥルー、ユートピアらの中央の強豪を破り交流重賞制覇を果たした。その後も地方重賞で活躍したが、06年黒船賞(交流G3)10着を最後に戦列を離れていた。通算成績31戦11勝(うちJRA8戦0勝、重賞6勝)。

数少ないから何とか後継になれればと一時は期待していたが、結局その願いは叶わなかった・・
それでもマイナー種牡馬トーヨーリファールの代表産駒として立派な成績を残してくれたと思う。
カリスタグローリ産駒トーセンオリオン 登録抹消
2007年11月17日(土) 23:12
カリスタグローリ産駒の雄、トーセンオリオンが11月15日付けでJRA競走馬登録を抹消されてしまった・・
ついにこの日が来てしまったかという感じだ・・
トーセンオリオンは屈腱炎の発症から約3年のブランクを経て、今年1月に復帰を果たしていたが、そのレースを最後にまた休養に入っていた。
カリスタグローリ産駒と言えば、サチノスイーティーが昨年のアイビスSDで産駒重賞初制覇を成し遂げたが、トーセンオリオンも故障さえなければ重賞を勝てる器の馬だった。

トーセンオリオンは、2歳時の02年6月にダート1000mでデビューし、2着に食い込むと、2戦目の芝1200mで初勝利を飾った。
その後も重賞で続けて掲示板を確保し、持ち前の堅実さを発揮すると、同年12月のクリスマスローズS(OP)を4馬身差の快勝。年が明けた2月のクロッカスS(OP)も勝利し、芝スプリントのオープン特別を連勝した。スプリント戦線でのさらなる活躍が期待されたが、この馬に重賞という厚い壁が立ちはだかる。父が現役時に制したクリスタルCでは2番人気に支持されたが5着。NZT3歳Sで4着、NHKマイルCでは後方からの競馬となり持ち味が発揮できず10着。10番人気という低評価だったアイビスSDでも僅差の3着に敗れ、待望の重賞制覇をあと一歩で逃すと、翌年のシルクロードSでも僅差4着・・
本当にあと一歩まで迫りながら重賞タイトルを逃してしまった・・
そしてそんなトーセンオリオンに悲劇が襲う。
競走馬の不治の病と言われる屈腱炎の発症・・

トーセンオリオンという競走馬を振り返ると、良くも悪くも父カリスタグローリの特徴を最も受け継いだ馬だった。
2歳の夏から活躍できる仕上がりの早さ、芝でも通用する高いスピード能力、そして故障によってその能力を完全に開花できずに僅かな戦積を残し引退に追い込まれてしまったあたりはまさに父と同じ道を歩んだと言える。
トーセンオリオンは重賞制覇こそ成し遂げられなかったが、故障前に走った10戦中で掲示板を外したのはたった4戦、人気以下の着順となったのがわずか2戦という堅実な戦積が示すように、常に全力を出し切り、まさに太く短い競走生活を送った馬だった。
この馬の持っていた能力を考えると、決して満足のいく成績ではなかったが、本当によくやったと言ってあげたい。
現役晩年は競走馬としてまともな競走生活を送れなかったが、それでもあきらめずに約3年という長い年月を要し、レースに復帰させた関係者の熱意と努力には敬服する。
トーセンオリオンの今後については今のところ不明だが、いつまでも元気で長生きして欲しいと願う。





メルマガ版では毎週、マイナー種牡馬の産駒のレース結果と
マイナー種牡馬を1頭ピックアップして特集する他、
マイナー種牡馬ランキングやマイナー種牡馬産駒番付も掲載しています。


「頑張れ!!マイナー種牡馬とその産駒たち」
のメルマガ版はこちらから無料で登録できます。 バックナンバーも見れます。
http://blog.mag2.com/m/log/0000170640/

サチノスイーティー 放牧
2007年11月16日(金) 23:37
9月に栗東・中尾正厩舎に転厩し、次走に向けて調整中だったサチノスイーティーが、放牧に出された。
サチノスイーティーの中尾正厩舎への転厩が決まった際、私は「この転厩はマイナスになってもプラスにはならないと考える」と記事に書いていたが、転厩後に早くもその通りになってしまった形だ・・

9月末に入厩したサチノスイーティーはレースに出走することなく1ヶ月以上が過ぎていた。
小柄で前向き気性のため早く仕上がるこの馬が、入厩後1ヶ月以上の時間を要してもレースに使えなかったということは、おそらく状態が思わしくなく調整のピッチがなかなか上げられなかったのだろう。
それもそのはず、実はこの馬がキーランドCを回避し、放牧に出された理由は繋靱帯炎で二、三ヶ月の休養を要するという診断が出ていたのだ。
それにも関わらず、転厩、そして間髪いれず入厩・・
それらの事実と事実を繋ぎ合わせて考えると、あの不可解な転厩の真相が見えてくる。
このブログの転厩決定を報じた記事の中でも指摘していたが、この一連の動きは「佐藤オーナーのこの馬に対する方針」の表れなのだろう。

私は競走馬の育成についてこれまで何度も「目先に囚われることなく、きちんと将来を見据えて余裕のある育成をしなければならない」と主張してきたが、今回の陣営の一連の動きはまさに「目先ばかりに囚われてしまったことによる失敗」と言えるだろう。
競走馬の調教師に限らず、管理するあるいは育成する立場の者は狭い視野でなく、広い視野で将来と大局を見ることのできる懐の深さが必要となる。
逆に言えば、目先だけに囚われてしまっている人間あるいはそういったときは、心に余裕がなくなっている状態なのだろう。
先を急いでいるとき、すぐに結果を欲しがっているとき、そういった状態のときはとかく心に余裕がなくなっているものだ。
愛馬のレースへの使い方の方針で判断を誤ってしまった佐藤オーナーも、もしかすると人生の伴侶を失った深い悲しみで心の余裕がなくなっていたのかもしれない。

現在のサチノスイーティーの脚の状態については今のところ不明だが、この馬に前述した症状がありながら何とかレースに使おうと調整してきた陣営がそれをあきらめざるを得なくなってしまったということは余程ひどい状態なのだろう。
競走能力に大きく支障を来たしてしまうような症状まで悪化していないことを祈る。

8月のアイビスSDまでは競走馬の階段を一歩一歩着実に上ってきたサチノスイーティー。そんな彼女も周りの人間の誤った導きによってその階段を踏み外してしまい、そしてその脚を痛めてしまった。
だが、まだ転げ落ちてしまったわけではない。
サチノスイーティーには、持ち前の負けん気の強さでまた起き上がって、そしてさらに逞しくなった心と体で一歩一歩力強く階段を上っていって欲しい。
そして、必ずやその頂まで辿り着くんだ。

頑張れ!!サチノスイーティー!





メルマガ版では毎週、マイナー種牡馬の産駒のレース結果と
マイナー種牡馬を1頭ピックアップして特集する他、
マイナー種牡馬ランキングやマイナー種牡馬産駒番付も掲載しています。


「頑張れ!!マイナー種牡馬とその産駒たち」
のメルマガ版はこちらから無料で登録できます。 バックナンバーも見れます。
http://blog.mag2.com/m/log/0000170640/
ダンシングカラー産駒 船橋で重賞初制覇!
2007年11月15日(木) 23:30
14日、船橋競馬場で行われた2歳馬地方交流重賞・平和賞(南関東G3・ダート1600m)で、新種牡馬ダンシングカラー産駒のノースダンデー(牡2)が重賞初制覇を成し遂げた。
この勝利が父ダンシングカラーにとっても中央・地方通じての産駒重賞初制覇となった。
これでノースダンデーは通算成績を4戦2勝(重賞1勝)とした。

レースでは、1コーナーで無理なくハナに立つと、マイペースの逃げに持ち込み、先頭のまま直線を向く。直線では2番手を追走していた4番人気バルバンクールとの叩き合いに。残り100m付近でこれを競り落とすと、外から猛追してきた7番人気ドリームスカイの追撃をクビ差抑えてゴールした。

ノースダンデーの母系を見ると、なかなか優秀な血統。
ブレイヴェストローマン産駒の母ブゼンワイルドは中央で2戦0勝という競走成績に終わっているが、半兄ボトムズアップ (父パークリージェント) は中央のダートを5勝、半姉スペルティグレス(父サニーブライアン)はデビュー戦を1番人気で快勝すると、2戦目の特別戦ではマイネルセレクトの3着に入るなど10戦してダートを3勝した。
また4代母ロングパワーの系統からは、ウイングアロー、ユーセイトップラン、ロングプライドといった活躍馬が出ている。

父ダンシングカラーは名馬ダンシングブレーヴの産駒。従兄には英スプリントGIを2勝し、06年スプリンターズS7着のレザークがいる。現役時には4戦目で勝ち上がると、続く特別戦も快勝。若葉Sでクビ差の3着に敗れ、皐月賞出走は惜しくも逃したが、オープン特別ベンジャミンSを1番人気で快勝。続くダービーでは11番人気ながら重馬場の中をしぶとい走りを見せ、ジャングルポケット、ダンツフレームに続く3着と健闘した。
だがその後は故障によって大成できずに終わった。
ダービーで先着を許し、後にGI馬にもなったダンツフレームが種牡馬になれないという厳しい馬産界の中で、ダンシングカラーは良血を買われ種牡馬入り。初年度産駒は17頭いる。

ノースダンデーの血統的長所は何と言っても名馬ダンシングブレーヴの血が入っている点。
国内外で多くの活躍馬を輩出したダンシングブレーヴは直仔だけでなく、レギュラーメンバー、ラスカルスズカ、カワカミプリンセス、シャドウゲイト、アサクサキングスと孫の代に入っても多くの活躍馬が出ており、その枝葉が広がっている。
こういった背景からもダンシングブレーヴ産駒のダンシングカラーにも種牡馬として期待がかかる。

またノースダンデーの母父のブレイヴェストローマンと言えば、マイナー種牡馬産駒の中だけでもメイショウバトラー、サチノスイーティー、サンレイジャスパーとブレイヴェストローマンの血が入っている馬が活躍しているように、日本で実績を残してきた。

このダンシングブレーヴとブレイヴェストローマンという日本で実績のある種牡馬の血が入っているノースダンデーは血統的にも期待できるものがある。
成長力もあるだろうし、ノースダンデーの今後のさらなる活躍を期待したい。




メルマガ版では毎週、マイナー種牡馬の産駒のレース結果と
マイナー種牡馬を1頭ピックアップして特集する他、
マイナー種牡馬ランキングやマイナー種牡馬産駒番付も掲載しています。


「頑張れ!!マイナー種牡馬とその産駒たち」
のメルマガ版はこちらから無料で登録できます。 バックナンバーも見れます。
http://blog.mag2.com/m/log/0000170640/
古豪健在 ミツアキタービン オッズパークグランプ2着
2007年11月14日(水) 21:23
ライブリマウント産駒で7歳の古豪ミツアキタービンが、12日、水沢で行われたオッズパークグランプ(OP)で意地を見せてくれた。

スタートから積極果敢にハナを奪ったミツアキタービンは、その後マイペースの逃げに持ち込み、直線に入っても先頭キープ。だが、直線の半ばで1番人気テンショウボスに楽々と交わされ、これに続く1馬身1/4差の2着に終わった。

既に全盛期の力がないこともあって今回も完敗したが、それでも今年4月に故障から戦列復帰して以来、今回は最も好内容のレースだった。
レースを重ねながら少しずつ本来の走りを取り戻しているようだ。
全盛期の力を取り戻すのは年齢的にもう厳しいだろうが、これからも無事に少しでも長くその白い勇姿を見せてもらいたい。

7歳のミツアキタービンが古豪健在ぶりを見せてくれた一方で、2番人気に支持された地元水沢の次代を担う4歳牝馬サイレントエクセルは本来の力が発揮できずに大差の4着と惨敗。
9キロ減の馬体重が示すように、体調が一息だったのか。
今年4月から使い詰めなので、そろそろ休ませた方がいいと思うのだが・・
この馬は中央の強豪相手に3着に入った3歳時のダービーグランプリのときが最も輝いていた。
あれから1年経つが、ほとんど成長していないような気がする・・

このレースには他にもダンディコマンド産駒のダンディキング(牡4)が出走していたが、8着と大敗。
3歳時には、今回の覇者テンショウボスを相手に6馬身ぶっちぎって勝ったこともあるのだが、そのテンショウボスとは随分と差が開いてしまった・・
今回は逃げ損ねたことが響いたのか・・



メルマガ版では毎週、マイナー種牡馬の産駒のレース結果と
マイナー種牡馬を1頭ピックアップして特集する他、
マイナー種牡馬ランキングやマイナー種牡馬産駒番付も掲載しています。


「頑張れ!!マイナー種牡馬とその産駒たち」
のメルマガ版はこちらから無料で登録できます。 バックナンバーも見れます。
http://blog.mag2.com/m/log/0000170640/




岩手にアイドルホース誕生か? 額にハートマークのマイナー種牡馬産駒がデビュー!
2007年11月12日(月) 14:18
額に鮮明な白いハートマークがあることで話題を集めている2歳牝馬トレジャースマイル(鹿毛、父オースミタイクーン)が10日、水沢でデビューした。
話題の馬を見に多くのファンや報道陣が競馬場へ訪れ、レースでは2番人気に推されたが、残念ながら5着に終わった。

トレジャースマイルの写真を見ると、その額の中央には確かに一目でそれと分かるくっきりとしたハートマークがあり、これが見た人を魅了し、話題になるのも頷ける。
この話題が広まったきっかけは、入厩を控えた今秋に地元テレビで紹介されたことだった。
昨年から存続の危機に立たされている岩手競馬にとってこの盛り上がりは願ってもない好材料だろう。
地元の競馬組合はこのハートマークを持ったアイドル候補の初出走にちなんで、ハート形をした物やマークが入った物を着用、持参した人と男女カップルを入場無料とする異例の企画を決定する熱の入れようだ。
トレジャースマイルにはこの盛り上がりが一過性のものにならないように好成績を残して、岩手競馬の活性化に一役買ってもらいたいと願う。
そして、ハルウララに続く全国区のアイドルホースになってももらいたい。
ハルウララは負け続けたことで人気を得たが、トレジャースマイルには人気、実力を兼ね備えたスーパーアイドルホースになってももらいたい。
この馬が強くなって大レースに出走するようになれば、大フィーバーとなることは間違いないだろう。
また、トレジャースマイルの父はオースミタイクーンというマイナー種牡馬なのでマイナーファンにとっても応援のしがいがある。

次走は早ければ来週を予定しているらしい。
まだ怖がりなところがあってレースで力を出し切れていないとのことだそうだが、そんなところも実にかわいらしい。
“ハートマークのアイドル” トレジャースマイルの今後の成長と活躍に期待だ。


トレジャースマイル_額アップ
トレジャースマイル







 | HOME |   NEXT>>




Designed by GALPOP BLOG + GALPOP.NET ----- Powered by DTIブログ -----